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セロ(チェロ)弾きゴーシュの様に。

2021年05月18日

  突然ですが先月、我が家にチェロが来ました。  楽器店で弓の毛替えの待ち時間に遊びでチェロを弾かせて頂いたところ、ボディーの大きいチェロの振動が全身に伝わり、思いのほか気持ちが良く「手元にチェロがあったらなぁ。。」などと夢のような事を考えてました。その後会う人ごとに「チェロ、良いよね~。」と話していました。  その中のお一人がチェロを弾く人で「実は事情があってしばらく弾くことが出来ないので、預かってくれる人を探していたところ!」と言われました。

願ってもないチャンスです! 早速お預かり致しました。弦が太くて普通におさえられないものの、開放弦を弾くのが堪らなく愉しいです。心地良い振動がマッサージ効果という感じです。ゴールデンウイークはチェロ祭りでした!    

  ふと、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を思い出しました。ご存知の方が多いと思いますがあらすじを簡単に書きます。       

「ゴーシュは 楽団で一番下手なチェリストです。1週間後に本番を控えているため、楽長はピリピリしています。 ゴーシュは家に帰って猛特訓します。夜になると小さな動物がやってきてゴーシュにチェロを弾いてもらいます。  猫、かっこう、狸、野ネズミ。。  動物達との関わりの中でゴーシュの演奏が変わっていきます。音程やリズム、だけでなく「自分ではなく誰かのために弾く事」を通してゴーシュの演奏は変わっていきます。体の具合が悪い子ネズミは、チェロの中に入れてもらってゴウゴウ弾いてもらうとすっかり具合が良くなってゴーシュにお礼を言います。(マッサージ効果ですね!)  動物達との交流を通して、ゴーシュは見違える程上達します。演奏会は大成功し、アンコールにはゴーシュが指名されて猫に弾いてやった「インドの虎刈り」を弾き喝采されます。

   チェロを通して、初心を思い出してバイオリンのレッスンに適応出来る事がたくさんありました。   やはり先ずは開放弦をはじいたり弾くこと。音あてクイズをしながら4本それぞれの音の高さ、名前、五線の位置がわかる事。それぞれの角度で弾くのは大切だし、とても楽しい事です。  以前は1巻全て開放弦の「レオポルドアウアー」は地道過ぎて難しいと考えていましたが、実は「とても面白いし、良い教材だ!」と改めて感じて、最近は5歳の生徒さんにも読みやすい太い五線紙に書いて渡しています。開放弦で私と合奏出来ると、喜んでいます。    とかく、曲がどんどん弾けると、目に見えて「上達している」という満足感が得られるので1~2本の弦を指で押さえて曲を弾き進めるメソッドが多いのですが、弓がしっかり弦に吸い付いて安心して育っていく土台を築くレッスンをしていきたいと思います。    幼児も成人も、シニアも、初めての弦楽器の導入にドキドキするのは、同じです!   また、一人で上達するだけでなく、色んな人との関わりの中で成長していって欲しいですね、ゴーシュのように!

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