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バイオリンの不思議

2020年05月15日

どんな楽器も起源は、極素朴な構造から始まり、歴史の中で変化して洗練され現在の形に至っていると思います。しかしながらバイオリンの歴史程不思議なものはありません。  バイオリンの起源は、中世の時代オリエントにさかのぼります。ポケットに入れて持ち運べる可愛い弦楽器「ポシェット」や弓が膨らんでいて和音を鳴らし歌の伴奏をする「レベック」などたくさんのバイオリンのご先祖がありました。それらがヨーロッパに伝わりバイオリンに形を変えて普及していきました。舞台はイタリア、今から400年前の時代です。。さて、現代私達は(コロナが収まれば)大きなホールで、たくさんの聴衆が大編成のオーケストやオペラを楽しむ事が出来る時代に生きていますが、当時のヨーロッパでは音楽を楽しむのは、宮廷の貴族達でした。サロンで演奏される曲はバロック音楽で、音量よりも柔らかく繊細な音色が好まれていました。当時バイオリン製作者、二コラ・アマテイーという人が一番優れた制作者とされていました。アントニオ・ストラディバリもはじめ、アマテイーの工房で製作を習ったようですが、自分の独自のスタイルを求めて独立しました。ストラディバリが追求したのは、ひたすらに「充実した音」でした。彼はバイオリンの歴史の頂点を築き、年月を経てそれは「人類の遺産」と呼ばれています。  ここで!「不思議❣」と思うのは、バイオリンの形がストラディバリの地点で完成されてしまった事です。その後、音楽は大衆化、庶民化へ向かいます。楽曲もそれまでより「より感情的に、よりダイナミックなもの」になっていきます。表現力豊かなバイオリンは独奏楽器としての地位を確立します。大きなホールでオーケストと対等に響く、充実した美しく甘い音色。ストラディバリの追求したバイオリンがまるで未来を作っていったかの様です。  余談ですが今、イザヤ書を読んでいます。ふと、そういえばヨーロッパの15世紀といえば、マルティン・ルターの宗教改革の時代だったな、グーテンベルクの印刷機が開発されて、それまでラテン語で礼拝してて、一般大衆は聖書読めなかったのが母国語で読めるようになり、宗教改革に大きな役割を果たしたんだったな。と思い出しました。楽譜を印刷する技術があった事も音楽が大衆化していくのに大きな役割を果たしたのではないでしょうか。

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